アロマオイルに興味があるけれど使い方がわからない・・・。簡単に使える方法ってあるの?
このような悩みにお答えします。
アロマオイルは植物由来の天然香料や精油、合成香料を植物や鉱物油で希釈したもの。
アロマオイルを使うことで心身に働きかけてトラブルを解消し、穏やかな状態へと導いてくれる重要アイテムなのです。
そんな人気急上昇中のアロマオイルを1度使ってみたいと思っているけれど、使い方がわからずに手が出せていないという方もいるのではないでしょうか。
そんなあなたのために、アロマテラピー検定1級を取得した筆者が「アロマオイルの使い方」について詳しく紹介します!
>>アロマテラピー検定1級について詳しく知りたい方はこちら!
この記事のテーマ
アロマオイル1つでできる必ず役立つ使い方とは?
結論
アロマオイルを超簡単に使える活用法は主に10個。
今よりも2倍、いや10倍癒しの時間が増えること間違いなし!
アロマオイル1つあれば心身の癒し効果を爆上げできるので、覚えておかないと損ですよ!
最後に、アロマテラピーに最適なおすすめの精油を6つ紹介していますので、全て揃えて楽しく使ってみましょう!
目次
アロマオイルの使い方によって効果は様々
アロマオイルとは植物由来の天然香料や精油(エッセンシャルオイル)、合成香料を植物や鉱物油で希釈したものを指します。
アロマオイルとは別に、精油(エッセンシャルオイル)があります。
精油は、植物の香り成分を抽出したエッセンスなので、アロマオイルの重度が異なります。
香りの成分が含まれたオイルを総称して「アロマオイル」と呼ばれていますが、アロマオイルと精油は異なることを覚えておくようにしましょう。
ちなみに、アロマテラピーに向いているのは、プロのアロマテラピーの方も使っている「純度の高い精油」がおすすめです。
アロマテラピーとは
美と健康に役立てていく自然療法のこと。
そして最大の特徴が、アロマオイルには、使い方によって異なる効果があるということ。
リラックス効果
ストレスの軽減
気分の改善
睡眠の改善
集中力と注意力の向上
など、心身の癒し効果として活用されています。
香りを楽しむためだけでなく、効果を期待したアロマセラピーやリラクゼーションの目的で広く使用されているのです。
アロマオイルと一緒に準備しておくべきもの
「普段の生活に役立つアロマオイルを使った利用法」で使用するアイテムを紹介していきます。
家にはないモノが多いため、まとめて事前に準備しておくようにしましょう。
無水エタノール
耐熱ガラスビーカー
耐熱ガラス棒
遮光性保管容器
精製水
キャリアオイル(植物油)
無水エタノール
無水エタノールは、水分を含まない純粋なエタノール(アルコール)のことを指します。
水と混ざっているエタノールもありますが、アロマテラピーでは通常、インターネットでも気軽に購入できる無水エタノールを使用することが多くあります。
耐熱ガラスビーカー
耐熱ガラスビーカーは、材料を計量したり、アロマオイルと材料を混ぜたりする場合に使用される、高温に耐える特殊なガラス製の容器です。
アロマテラピーによって使用する量が異なるため、30ml・50ml・100mlタイプを1つずつ持っておくと便利です。
耐熱ガラス棒
耐熱ガラス棒は、アロマオイルと材料を混ぜる際に使用します。
高温や化学的な薬品に耐えられるガラス棒なので、湯せんを使う場合も安心して使うことができます。
あると重宝するアイテムなので、15㎝〜20㎝の長さの耐熱ガラス棒を用意しておくようにしましょう。
遮光性保管容器
遮光性保管容器は、光を遮断する特殊な設計の容器のこと。
光を最小限に抑え、光による劣化や変質から保護するために設計されています。
後ほど紹介する「アロマスプレーやトリートメント法」で使用し、長く保つために必要な重要アイテム。
アロマオイルの種類によって分けて保管しておくため、1つだけでなく何個も準備しておくと今後も便利ですよ。
精製水
不純物を取り除いた水のことを精製水と言います。
水道水や飲料水を使用しても問題ありませんが、加湿器やスチーマー、手作り化粧水など幅広く活用できるため、あって損はしないアイテムです。
子供や動物、デリケートな肌が心配な方は、精製水を利用するといいでしょう。
キャリアオイル(植物油)
キャリアオイルは、アロマオイルを希釈し、肌に安全に塗布できるようにするためのオイルのことを言います。
アロマオイルや精油はそのまま肌に塗ると刺激を引き起こす場合があるため、キャリアオイルを混ぜて希釈することが重要です。
アロマトリートメント法で使用することが多く、自宅でセルフケアを行なう際は必ず準備しておくようにしましょう。
普段の生活に役立つアロマオイルを使った利用法6選
自宅で超簡単にできる、普段の生活に必ず役立つアロマオイルを使った利用法を6つ紹介します。
香りを振りかける「アロマスプレー」
鼻や口から吸い込む「吸入法」
蒸気を顔にあてる「フェイシャルスチーム」
タオルを身体の一部にあてる「湿布法」
ゆっくり全身を温める「半身浴法」
保湿効果のある「トリートメント法」
アロマオイルと先ほど紹介した準備物を手元に用意して実践してみましょう!
また、希釈濃度表を参考にアロマオイル(精油)の適切な量を使用するようにしましょう。
希釈濃度表
素材量/濃度 | 0.5% | 1.0% |
10ml | 1滴 | 2滴 |
20ml | 2滴 | 4滴 |
30ml | 3滴 | 6滴 |
50ml | 5滴 | 10滴 |
香りを振りかける「アロマスプレー」
アロマスプレーは、自分で好きな場所に香りを振りかけることで、部屋全体に香りを広めることができます。
枕や寝具にスプレーすることで、深い眠りをサポートする役割も果たしてくれる便利なアイテム。
部屋ごとに香りを変えて置いておくと、飽きることなく活用することができます。
準備するモノ
※出来上がり量約50mlの場合
- アロマオイル(精油):合計3~20滴程度
- 無水エタノール:5ml
- 水:45ml
- 用具:耐熱ガラスビーカー、耐熱ガラス棒、遮光性保管容器
手順
- 耐熱ガラスビーカーに無水エタノールを入れ、精油を合計3〜20滴入れる。
- 耐熱ガラス棒でよく混ぜる
- 水を加え、よく混ぜたら遮光性保管容器に入れる。
使用する際は、よく振ってから使用するようにしましょう。
また、精油の濃度が1%以上になる際は、肌に触れないように注意してください。
鼻や口から吸い込む「吸入法」
吸入法は、精油の香りを鼻や口から吸い込むことで心身のバランスと呼吸器系の不調を和らいでくれます。
アロマオイルを使った方法の中でも、すぐに利用できる一番の方法です。
準備するモノ
- アロマオイル(精油):1~3滴
- 用具:マグカップ、洗面器など
手順
- 容器に半分ほど熱湯を張る
- 精油1~3滴入れる
- 呼吸をするように、鼻や口からゆっくり吸い込む
目を閉じながらおこなうと、よりリラックスできるのでおすすめです。
蒸気を顔にあてる「フェイシャルスチーム」
フェイシャルスチームは、顔を蒸気で温め、リラックス効果や美容効果を得るためのスキンケアです。
リラクゼーション、毛穴のクレンジング、血行促進、肌のトーンを均一化するのに役立ちます。
準備するモノ
- アロマオイル(精油):1~3滴
- 用具:大きめのタオル、洗面器
手順
- 熱めのお湯が入った洗面器をテーブルの上に置く
- 精油1~3滴入れる
- 顔全体に蒸気がかかるように大きめのタオルをかぶる
- 顔から数インチの距離を保ちながら、5〜10分間、スチームを浴びるように顔を下に向ける
毛穴が開き、肌の血行が良くなることもあり、女性のみならず男性も使える方法です。
ただし、高温の蒸気を使用するため、敏感な肌の方は注意しながら行うようにしましょう。
タオルを身体の一部にあてる「湿布法」
湿布法は、タオルを使って身体の一部を温めたり、冷やしたりすることです。
温湿布は、肩こり・頭痛・月経痛、冷湿布は、炎症や腫れに効果的とされています。
準備するモノ
- アロマオイル(精油):1~3滴
- 用具:タオル、洗面器
手順
- 洗面器の半分に熱めのお湯(冷湿布にしたい場合は水)を入れる
- 精油1~3滴入れる
- タオルを浸して精油が付いた面を内側にして絞る
- 精油が肌に触れないように、ケアしたい身体の部位にあてる
マッサージのような優しい動きでなじませると、より効果が高まります。
ただし、肌に刺激を感じた場合は、時間を調整しながら行なうようにしましょう。
ゆっくり全身を温める「半身浴法」
半身浴法は、香りを楽しむと同時に、身体を温めることでストレスの軽減や筋肉の緊張の緩和などの目的に使用できます。
長く浸かることができ、ゆっくり全身を温めることができるため、よりリラックス効果が高まります。
準備するモノ
※200Lの浴槽の場合
- アロマオイル(精油):1~3滴
- 無水エタノール:5ml
手順
- ぬるま湯を浴槽に張る
- 無水エタノールと精油を混ぜる
- 無水エタノールと精油をぬるま湯に入れて、よくかき混ぜる
- リラックスし、深呼吸をしながらアロマの香りを楽しむ
お湯に浸かる時間を15分から30分程度に制限しましょう。
また、肩が冷える場合は、タオルをかけて保温しながら行うようにしましょう。
保湿効果のある「トリートメント法」
アロマトリートメント法は、精油の香りとトリートメントにより2つの効果が期待できます。
ストレスによる緊張を和らげるほか、リンパの流れをよくし、老廃物を排出してくれます。
準備するモノ
※出来上がり量約30mlの場合
- アロマオイル(精油):1~6滴
- キャリアオイル(植物油):30ml
- 用具:耐熱ガラスビーカー、耐熱ガラス棒、遮光性保管容器
手順(フットトリートメント)
- 足首からひざまで両手で2,3回さする
- 足首~ふくらはぎ~ひざ裏を流すように下から上に2,3回さする
- くるぶし回りを円を描くように2,3回さする
保湿や引き締め効果もあるため、ハンドトリートメントにも使用できます。
肩こり解消にも効果抜群ですので、アロママッサージ法もぜひ試してみてくださいね。
アロマオイルが使った癒し効果爆上げアイテム4選
アロマオイルを数滴垂らすだけで心身のバランスを整えてくれる、おすすめアイテムを4つ紹介します。
アロマディッシュ
超音波式アロマディフューザー
アロマポット
アロマストーン
アロマオイル1つと好きなアイテム1つあれば、リラックス空間が出来上がること間違いなし!
アロマディッシュ
アロマディッシュは、アロマオイルを直接垂らすことで、木材の香りを優しく香ることができます。
より自然に近い香りを楽しみたいという場合におすすめです。
また、木材を使用していることもあり、部屋に馴染みやすいのも特徴。
自然な印象と安心感が、1つあると一気に癒しの空間を作ってくれますよ。
同じ気化式タイプのリードディフューザーはアロマオイル50滴と無水エタノールがあれば簡単に作れちゃいます。
アロマオイルの量が多いなと感じた方は、アロマオイルがすでに入っているリードディフューザー本体をそのまま購入することも可能です!
超音波式アロマディフューザー
アロマディフューザーは、アロマオイルを水と組み合わせ、超音波の振動によって微細な水蒸気に変換し、部屋に香りを拡散させる装置のこと。
火を使わずに香りを楽しめるため、火災のリスクがなく、子供やペットがいる家庭でも安心して使用できます。
アロマポット
アロマポットは、水やお湯を溜めた受け皿にアロマオイルを数滴垂らし、キャンドルを下から当てることでアロマの香りを拡散させてくれます。
火が揺れている状態と、水が蒸発して香りが拡散されているのを見ているだけで、心が癒されます。
部屋を暗くしてアロマポット1つの明かりだけで灯すと、幻想的な空間になり、より癒し効果が倍増しますよ。
キャンドルにアロマが染み込んでいるタイプのアロマキャンドルもあります。
アロマオイルを使用することなく、おしゃれな形や色合いが多いため、プレゼントにもおすすめです。
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アロマストーン
アロマストーンはアロマオイルを吸収し、時間をかけて香りを拡散させるアイテムです。
水や電気、火を一切使わないということもあり、安心・安全で利用することができます。
また、シンプルでコンパクトなデザインも多く、どの部屋にも馴染めるため、インテリアにも最適。
今では動物やキャラクターなどさまざまな形状やデザインのアロマストーンも作られているため、好みに合わせて楽しむことができます。
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アロマテラピーに最適なおすすめ精油6選
では私が厳選した、アロマテラピーに最適なおすすめの精油6つを紹介します。
ラベンダー
サンダルウッド
グレープフルーツ
マジョラムスイート
ユーカリ
メリッサ
紹介した精油以外にもたくさんの種類の精油があるので、日本アロマ環境協会の「AEAJ表示基準適合精油」の認定を受けている「Flavorlife」より、ぜひ自分好みの精油を見つけてみてくださいね。
ラベンダー
ラベンダーは、精油の香りの中でも断トツで人気があります。
フレッシュさと爽やかさのある香りが、なじみ深く、安心感を与えてくれます。
香りの効果
質の良い睡眠とスッキリとした目覚め
ストレスや不安を軽減し、緊張をやわらげる
軽度の頭痛や片頭痛の症状を軽減する
私も活用している精油の1つ!
毎日使っても飽きない香りなので、今まで何本使ったのか覚えていないくらい使用しています。
希釈すれば、やけどや蚊に刺されなどの皮膚トラブルに対処することも可能です。
サンダルウッド
サンダルウッドは、ミルキーな甘さのする、ウッディ調の香りがします。
宗教と深い結びつきがあり、古くからお香として用いられてきました。
香りの効果
神経系を鎮静化し集中力を高める
緊張をほぐし心地よい安定感を与えてくれる
睡眠の質を向上させてくれる
風邪やインフルエンザなどの感染症の予防
抗炎症作用や風邪の予防といった、身体を守ってくれることもあり、価格が高めながらも人気のある香り。
自然を感じる安心感のある香りが、湿布法に最適な精油です。
グレープフルーツ
グレープフルーツは、さわやかな香りといくつかの健康効果から、アロマセラピーや自然療法に広く使用されています。
やや酸味のある香りが、いつの間にかクセになってしまいます。
香りの効果
気分を明るくし、リフレッシュさせてくれる
過剰な食事摂取を抑える
新陳代謝を刺激し、体脂肪の燃焼をサポートする
脳内の情報処理が高まる
私は、仕事で疲れた時や気分転換をしたい時などにグレープフルーツ精油を使っています。
スカッと眼が冴える感じが、溜まらなく好きな香りです。
マジョラムスイート
スッキリとした香りの中にも、甘さを感じることができるのが、マジョラムスイートです。
香りの効果
リラックスとストレス軽減
睡眠の質を向上
筋肉痛や関節炎などの症状緩和
腸内の緊張を和らげ、消化不良やガスの症状を緩和
細菌に対する抵抗力を高める
入浴時に利用することで、心身をリラックスさせることができます。
私もよく半身浴をしながらマジョラムスイートの香りを楽しんでいます。
フワッと香る心地良い甘さとスッキリ感が、身体の芯まで温めてくれますよ。
ユーカリ
ユーカリはさわやかでシャープな香りから、多くの健康効果があることで知られています。
特に呼吸器系に対する効果が期待され、風邪、咳、鼻づまり、副鼻腔炎などの症状を軽減するのに役立ちます。
香りの効果
関節炎や筋肉の痛みなどの炎症緩和
細菌やウイルスに対して抵抗力を高める
ストレスの軽減、気分の向上、クリアな思考をサポート
鼻づまりの軽減効果があることから、蒸気吸入法で多く使用されています。
スッキリ感のある香りが、気分もリフレッシュできるため、1本持っておくと便利に活用できる精油です。
メリッサ
メリッサは、爽やかでややハーバル感のある香りで、レモンバームとしても知られています。
香りの効果
鎮静作用により、不安感を軽減
落ち込みや憂鬱な気分を軽減し、ポジティブな気分を促進する
安眠をサポートする
消化を助け、胃腸の不調を軽減
関節炎や筋肉痛、頭痛などの痛みや炎症に対処する
風邪やインフルエンザなどのウイルス感染を予防
たくさんの葉から少量しか取れないということもあり、貴重な精油です。
香りの効果もたくさんあることから、アロマディフューザーやアロマスプレーなど、幅広く活用して心身のバランスを整えている方も多くいます。
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アロマオイル1つで心身リラックス!必ず役立つ超簡単な使い方10選:まとめ
アロマオイルの使い方によって心身のバランスを整えてくれるたくさんの効果が期待できる
アロマオイル以外にも「無水エタノール・耐熱ガラスビーカー・耐熱ガラス棒・遮光性保管容器」は必ず準備しておくように!
より心身の癒しの時間を作るためには、アロマオイルを使った超簡単な使い方を必ず覚えて実践するべし
アロマオイル1つで香りを楽しめるアイテムを使って癒しの空間を作り上げよう
アロマテラピーに最適なおすすめの精油6つを全て揃えて、楽しいアロマ生活を送ってみよう
アロマオイルを使えば、毎日の生活が一変してしまうほどの効果を得ることができます。
睡眠不足解消など、今あなたが求めている効果を実現したいのならば、アロマオイルを今すぐ使いましょう!
今よりも2倍、いや10倍癒しの時間が増えること間違いなしです。