「置くだけ」で、おしゃれな目隠しやガーデニングが叶うプランター付きフェンス。
手軽さから購入を検討しているパパさんママさん、ちょっと待ってください!
その「置くだけ」、本当に安全ですか?
台風や突風でフェンスが倒れ、家族やマイホーム、お隣さんを危険にさらす…そんな「まさか」を招いてからでは遅いのです。
「置くだけ」はNG。家族を守るためのプランター付きフェンス 強風対策は、購入前にこそ確認が必須です。
この記事では、アンカー固定の判断基準から風に強い製品選びまで、「倒れない」ための万全の対策を徹底解説します。
後悔しないための全知識を、今すぐチェックしましょう!
目次
なぜプランター付きフェンスが強風で倒れるの?

なんでプランター付きフェンスに強風対策をしなくちゃいけないの?
と疑問に思う方もいるでしょう。
ここでは、プランター付きフェンスが強風で倒れる3つの理由を紹介していきます。
- 【理由1】フェンス面が「帆」になり風の圧力を受ける
- 【理由2】プランター部分の「重り」が不足している
- 【理由3】設置場所が「風の通り道」になっている
強風対策をしないと、どれくらい「危険」なのかを学ぶことができますよ。
【理由1】フェンス面が「帆」になり風の圧力を受ける
プランター付きフェンスの「フェンス部分」は、目隠しのために板状になっているものが多く、これがヨットの帆のように風をまともに受けてしまいます。
特にデザインの隙間が少ない(密度の高い)製品ほど風の抵抗が大きくなり、強烈な風圧が発生します。
この「押される力」がフェンス全体にかかり、プランター部分の重りが支えきれなくなると、テコの原理であっさりと転倒してしまうのです!
おしゃれな目隠しであるほど、風の「帆」になりやすいという弱点を抱えているということですね。
【理由2】プランター部分の「重り」が不足している
「置くだけ」タイプのフェンスは、プランター部分の重さだけで、フェンス全体(特に重心の高い部分)を支えています。
しかし、想定される重りは「土を満タンに入れた状態」です。
土が乾燥して軽くなったり、そもそも入れる土の量が少なかったりすると、簡単に「重り不足」に陥ります。
理由1で説明したフェンス面が受ける強大な風の力に対し、土台であるプランターの重さが負けてしまうのです。
【理由3】設置場所が「風の通り道」になっている
たとえ重りを十分に入れていても、設置場所自体が「風の通り道」になっていると危険です。
特に、
- マンションの高層階ベランダ
- 建物の角地
- 家と家の隙間
などは、ビル風のように風が集中し、加速する傾向があります。
こうした場所では、天気予報で報じられる以上の局地的な突風が吹くことも少なくありません!
常に強い風圧にさらされ続けるため、簡易的な重りだけでは耐えきれず、転倒リスクが極めて高くなります。
【今すぐできる】DIYで可能な強風対策4選

自分で強風対策をするにはどうすればいいの?
と思ったあなたのために、DIYで可能な4つの強風対策を紹介します。
- プランター・フェンスに重し(加重)を載せる
- 家や構造物と連結・固定する
- 風を逃がす工夫をする
- 屋内退避または転倒予防配置する
自分の身を守ることでもあるので、ぜひすぐに実践してみてください!
プランター・フェンスに重し(加重)を載せる
最も手軽で基本的な対策は、フェンス全体の「重量」を増やして「重心」を下げることです。
風の力で持ち上げられたり、押されたりする力に対抗します。
まずはプランターの土の中に、外から見えないようにレンガや重い石、砂利などを敷き詰めて重量を稼ぎましょう。
さらに安全性を高めるには、フェンスの脚(ベース)部分に、市販されている水タンク式の重しや、コンクリートブロック、レンガなどを直接置いてください。
下部が重くなるほど安定感が増し、転倒しにくくなりますよ!
家や構造物と連結・固定する
フェンス単体で風の力に耐えさせるのではなく、家の外壁や既存のブロック塀、ベランダの手すりなど、すでに固定されている頑丈な「構造物」と連結させる方法です。
- ワイヤー
- 丈夫なロープ
などを使い、フェンスの支柱や上部をこれらの構造物にしっかりと結びつけます。
複数の箇所で固定することで、フェンスが風でグラつく「遊び」がなくなり、一体化して安定しますよ!
倒れる方向への動きそのものを物理的に封じる、非常に効果的な対策です。
風を逃がす工夫をする
フェンス面が風をまともに受ける「帆」になってしまうのを防ぐ対策です。
ラティス(格子)タイプやルーバータイプなど、もともと隙間のあるデザインなら風圧が軽減されます。
もし板張りのフェンスであれば、DIYで板を数枚外して隙間を作ったり、風が当たる部分だけ開閉できるパネルに改造したりするのも有効です。
プランターに植える植物も、葉が密集しすぎていると風の抵抗を大きくするため、剪定して風通しを良くしておくといった小さな工夫も効果があります。
屋内退避または転倒予防配置する
台風や警報級の暴風が確実に来ると分かっている場合の、最も安全な緊急対策です。
可能であれば、フェンス自体を解体・移動させ、家の中や物置に避難させてください。
これが一番確実です!
もし重量やサイズの問題でどうしても動かせない場合は、被害を最小限にする「転倒予防配置」をとります。
まず建物の外壁にできるだけ密着させて配置し、さらに風が当たる「風上側」にレンガや水タンクなどの重しを重点的に置いて、倒れにくくする工夫をしてみましょう。
【より万全に】DIYでできる強風対策(上級レベル)

より万全に強風対策をしておきたい!
という場合は、これから紹介する3つの対策を実践してみてください!
- 【地面が土の場合】アンカー(杭)でベースを固定する
- 【地面がコンクリートの場合】アンカーボルトで固定する
- 【対策の限界な場合】業者依頼して工事を頼む
安心感も生まれるので、おすすめの対策ですよ。
【地面が土の場合】アンカー(杭)でベースを固定する
設置場所の地面が土や芝生の場合、プランターのベース(脚)部分を地面に直接固定する方法です。
ホームセンターなどで販売されている金属製の長い杭(アンカーペグ)を使用しましょう!
フェンスのベース部分にある固定穴(もしあれば)を通して、杭をハンマーで地面深くまでしっかりと打ち込みます。
これにより、プランターの重さに加え、地面の力でフェンスを支えることができます。
風によるフェンスの浮き上がりや、横滑りを物理的に防ぐため、重りだけの対策より格段に転倒リスクを減らせますよ!
【地面がコンクリートの場合】アンカーボルトで固定する
設置場所がコンクリートやアスファルトの場合、杭は打てません。
その代わり、専用の「アンカーボルト(コンクリートアンカー)」を使って固定します。
まず振動ドリル(ハンマードリル)でコンクリートの床面に下穴を開け、そこにアンカーボルトを打ち込みます。
フェンスのベースをそのボルトに通し、ナットで締め付けて地面と一体化させます。
この方法は非常に強力で、台風レベルの強風にも耐えうる固定力がありますが、専用工具が必要なためDIYとしては上級者向けと言えるでしょう。
【対策の限界な場合】業者依頼して工事を頼む
DIYでの重り設置やアンカー固定を行っても不安が残る場合や、設置場所の風が特に強すぎる(高層階の角など)場合は、DIYの限界です。
安全を最優先し、外構工事の専門業者に依頼しましょう!
プロは、その場の状況に合わせて、フェンスの支柱を埋め込むための独立基礎(基礎ブロック)を地面に設置したり、より強固な壁面固定を行ったりするなど、建築基準に基づいた確実な施工を行います。
費用はかかりますが、絶対に倒したくない場合の最も確実な選択肢です。
【台風直撃時】必ずやるべき緊急避難マニュアル

強風対策をおこなっていたとしても、倒れる可能性があることを忘れてはなりません。
特に「台風直撃時」は注意が必要です!
ここでは、台風直撃時に必ずやるべき4つの緊急避難マニュアルを紹介しています。
- 【原則】倒れる前に倒す
- 【折りたたみ式の場合】フェンスをたたむ
- 【抜き差し式の場合】フェンス部分を取り外す
- 【最終手段】室内に避難させる
最悪な事態にならないためにも、ぜひメモを取りながら覚えておきましょう!
【原則】倒れる前に倒す
台風の暴風でフェンスが倒れる場合、どの方向に倒れるか予測できません。
もし通行人や隣家、自宅の窓ガラスの方向に倒れれば、重大な事故や破損につながります。
そこで最も重要な原則が、強風で倒される前に「安全な方向へ意図的に倒しておく」ことです。
あらかじめ家や壁側など、被害が出ない方向へゆっくりと倒しておけば、突風による不意の転倒を防ぎ、被害を最小限に抑えることができます。
これは、重くて動かせないフェンスの場合に特に有効な手段です。
【折りたたみ式の場合】フェンスをたたむ
お使いのプランター付きフェンスが「折りたたみ式(アコーディオン式)」の場合、台風接近時は必ずフェンス部分をたたんでください!
フェンスの最大の弱点は、風を受ける「帆」となってしまう広い面です。
たたむことで風を受ける面積を劇的に減らし、風圧をほぼ受け流すことができます。
製品がコンパクトになるため、プランター部分の重りだけでも十分に安定し、転倒リスクを大幅に軽減できます。
作業も簡単で、被害を防ぐ効果が非常に高い対策です!
【抜き差し式の場合】フェンス部分を取り外す
プランターの土台部分(ボックス)に、フェンスのパネル部分を差し込んで組み立てる「抜き差し式」の製品もあります。
このタイプの場合、台風が来る前にフェンスのパネル部分を抜き取り、分離させてください。
風を受ける「帆」の部分そのものを取り外してしまうため、強風対策として極めて効果的です。
残ったプランターボックスは重心が低く重いため、それ自体が飛ばされる危険はほぼありません!
取り外したフェンスパネルは、それ自体が風で飛ばされないよう、室内に保管しましょう。
【最終手段】室内に避難させる
先ほどもお伝えしましたが、最も安全かつ確実な方法は、フェンスそのものを家の中や物置、ガレージなど、風雨が当たらない「室内」に避難させることです。
物理的に屋内に取り込んでしまえば、転倒による破損や、フェンスが飛んで他者に被害を与える心配は一切なくなります。
ただし、土が入ったプランターは非常に重いため、移動させる際は腰を痛めたり、引きずって床を傷つけたりしないよう十分な注意が必要です。
無理せず、安全に運べる場合のみ実行してくださいね!
【簡単組み立て】おすすめ映えるプランター付きフェンス2選

これで強風対策のリサーチもバッチリ!
ということで、組み立てが簡単にできる、映えるプランター付きフェンス2つを紹介します。
- プランター付きフェンス 木目調ウッドデッキパネル
- 山善 YAMAZEN ガーデンマスター
強風対策と一緒に、プランター付きフェンスをここで検討して、スムーズに購入を進めましょう!
プランター付きフェンス 木目調ウッドデッキパネル

サイズ
高さ180㎝×幅90㎝
メーカー累計枚数20,000枚を突破した、大人気のプランター付きフェンスです。
樹脂版の質感がおしゃれ!
色も商品も大満足!
国産であり保証もついているので安心感がある!
といった高評価の口コミも多数あり、お客様満足度は94%。
ボルトを4ヶ所止めるだけで完成してしまうので、女性の方でも簡単に組み立てることができます。
一家に1台、いや3台組み合わせて、家のおしゃれさを倍増するのもおすすめです!
山善 YAMAZEN ガーデンマスター

サイズ
- 高さ180㎝×幅90㎝
- 高さ150㎝×幅56㎝
天然木を使用した自然な質感が特徴のプランター付きフェンス。
隙間があるため、自分好みにおしゃれにデザインできるのが特徴です。
コの字タイプのプランターもあるため、2つを組み合わせて活用するのおしゃれに見えておすすめですよ!
購入前確認必須プランター付きフェンス強風対策!置くだけではNG:まとめ
プランター付きフェンスは「置くだけ」では強風で倒れる危険があります。
家族と家を守るための強風対策の鍵は「重さ」と「固定」です。
DIYでの重り追加や結束バンドでの連結は必須。地面や壁にアンカー固定できればさらに万全ですよ!
台風直撃時は、被害が出る前に「倒す」「外す」「室内に避難させる」といった緊急対応を必ず行い、安全を最優先に考えましょうね!